勉強は量か質か…
これは永遠の課題で回りに色んな持論を展開する人がいると思いますので、今回は私の持論を展開しようと思います。
勉強は量ですか質ですか問題
私が高校生の時に本当にこれ、「勉強は量か質か」を考えていました。
当時私が導きだした答えは量!だったのですが、
しばらく経った今、強く思うのは、変わらず量!なのですが、
質を高めるためのPDCAサイクルの重要性、
そして、効率を高めるようにあがいて量をこなしていると必然的に質が付いてくるのではないかということです。
個人的な話になりますが、
私が高校生の時、「自分は人よりやっても人並み以下だ」といつも思っていました。
今思い返すと、理由は3つほどあったと思います。
- 1つ目はシンプルに周りに要領のいい友人が多かったこと。
- 2つ目は自分が授業中とかは真剣に取り組んでいないくせに、テストの勉強になる、と身近な真剣に授業を受けている友人とスタートラインが同じだと思い上がって「あの子より私の方が今回のテストのために勉強したのに点数悪かった…私はバカなんだ…」と勝手に凹んでいたこと。
- 3つ目は、本当は普通に勉強したのに「やばい!私全然勉強してない!」という謎の勉強してないアピールを真に受けて「よかった~私と同じだ!」って本気で安心して、いざ点数を比較するといつも私の方が低く、「皆は勉強しなくてもこのくらい取れるのに私はなんてバカなんだ…」って凹んでたことですね。
今なら、何でこんなこと真剣に悩んでたんだろう
と思うことがあるので、これらを一つずつ今の私が上から目線で論破していこうと思います。
要領のいい友人問題
まず一つ目の要領のいい友人の存在ですが、
これに関しては、おとなしく尊敬して、真似できそうな部分を真似したり、勉強を教わったりしていたらよかったなぁと思います。
なぜかというと、単純に他人がやったこととその成果だけを見てしまうと、
「この人にできたなら、全く同じことをすれば私も全く同じ結果が得られるはず!」と思ってしまいます。
でも、実際は、取り組むときの集中力が違っていたり、反復回数が違っていたり、そもそもの理解度が違っていたりします。
なので、要領がよく見える人は1問1問を真剣に取り組んでいるかもしれません。
得意不得意なども関係しているかもしれません。
そういった他人を取り巻く環境や条件を全部比較することは、不可能なので、
自分が何をやって、どんな結果になったか?
に集中するようにした方がいいです。
スタートライン無視問題
二つ目のスタートラインの無視問題ですが、
これは先ほどの要領の良い友人に関連しています。
要領のよく見える友人とは、集中力や理解度が違っているかもしれないと書きましたが、
私はそもそもの理解度の違いは皆が見逃しがちだと思っています。
たとえば英語の文法の問題集をやるとして、
- それぞれの文法をある程度理解しているAさんと
- あまり理解していないBさん
が同じ問題集をやり、間違えた問題を見直したとします。
するとある程度理解しているAさんは、解答がなぜ間違えているのか、解説などを読み理解でき、次に同じような問題に出会ったときに間違える確率はグッと下がりますが、
文法自体をあまり理解していないBさんは、解説を読んでも、本質が分かっていないので、「この場合はこれ!」などとその場しのぎ的な理解しかできず、問題の種類や聞かれ方が変わると対応できません。
そんな理解度の異なった二人が、「この問題集を完ぺきにやった」と言ったとき、得られる試験結果は全く異なることが分かります。
でもBさんから見ると、「Aさんと同じ分量をこなしたのに!」となるわけです。
Aさんにとっては問題演習が有効な勉強手段でしたが、Bさんにとっては、おそらく、授業の復習や文法の確認などをする方が有効だったと考えられます。
そして、当時の私のようなBさんはきっと、自分が真剣に話を聞いていなかった授業中、実はAさんが授業にも真剣に取り組んでいたことに気が付いていないんですね。
同じことを同じようにした場合でも、元の理解度で得られる結果は大きく変わるので、
自分の現状を把握して自分にとって必要なことは何か?を考えていかなくてはなりません。
謎の勉強してないアピール
3つ目の謎の勉強していないアピールは、
あんまりあてにするな!これに尽きますね。
補足すると、きっと
- Cさんにとっての勉強した!と思える量は100ページかもしれないですが、
- Dさんにとっては5時間かもしれず、
- Eさんにとっては発展問題までやったことかもしれず、
- 勉強嫌いなFさんにとっては10分でも勉強した!って思うことが出来るかもしれないですよね。
つまり勉強した・してないなど人によって匙加減が違うから一概に比べられないので、比較しようがないということです。
なので、そんなアバウトな情報は真に受けるのをやめましょう(笑)
量をこなすには
最初から高い質で勉強することは難しいと思うので、
難しく考えず、まずは盲目的に量をこなしていいと思っています。
私は高校生の時、生物を完全に量で勉強していました。
皆が問題集を1周しかやらないならば、私はバカだし要領もよくないから、
3周はしよう!といった感じです。
そうやって場数を踏んでいくと、間違えた問題や自分が苦手なものが見えて来て、そこに集中した勉強を目指すようになります。
また、やっていることに無駄はないか?などと時々見返すと、本当はわかりきっているような基礎問題を解き続けているなどの無駄な労力に気が付きます。
そのように、とにかくやってみて、時々見返して改善していく…(PDCAサイクルを回せ!)を繰り返すことさえできれば、
最初は量をこなしていてもだんだんと質も上がっていくのであまり心配せず量をこなすことをお勧めします。
質を上げるには
量をこなして、ある程度自分のやり方が固まってきて自分のリズムが出来てくると、
さらに質を上げるにはどうしたらいいか、という問題に当たります。
勉強内容がある程度固定されると、それ以外で工夫できる部分がないか考えますよね。
そこで、私が実践しているのは3つ。
ポモドーロテクニック
1つめはポモドーロテクニックです。
これは、作業を25分ごとに区切る方法のことです。
勉強するときに25分集中して5分休憩を繰り返していきます。
どんなにきりが悪くても25分でいったん中断し5分間はあまり頭を使わずに(ぼーっとしたり、お手洗いに行ったり、飲み物を用意したり)過ごし、
また25分全力で集中します。
人が集中できるのは20分程度なので、30分を超えるような連続の作業はどうしてもダラダラしてしまいます。
なので、強制的に中断することで、常に高い集中力をキープすることが出来ます。
作業変更
2つ目は作業内容をこまめに変えることです。
これは大学受験勉強の時に行っていたのですが、
当時はポモドーロテクニックの存在を知らなかったので、常に高い集中力を保つためにいろいろ試していました。
そして、集中力の跡切れを感じたら、どんなにきりが悪くても科目や勉強場所や勉強の仕方を変更することに行きつきました。
このサイクルが当時は30分ごとくらいでした。
英語(25分)→古典(20分)→化学(40分)→数学(40分)→英語(15分)→地理(20分)→…などといった具合ですね。
特に苦手科目にはこれが有効でした。
どんなに科目を変えても集中できなくなったら、部屋を変えたり散歩がてら外で音読したりなどと場所を変えていました。
睡眠
3つ目は、睡眠の確保です。
勉強時間確保のために睡眠を削りがちですが、睡眠時間をしっかりと確保することで
集中力も上がったり記憶が定着したりするので睡眠は削らないようにしましょう。
受験期は、寝ている間に夢の中でその日にやったことをガーっと復習しているのを毎日感じていました(笑)
夜だけではなくて、どうしても眠い時に、昼寝を毎日1・2度していました。
これは大体15分程度、タイマーをかけ、机に突っ伏して思う存分寝ます。
20分を超えると起きた後もぼーっとしてしまうので多くても18分程度までがおすすめです。
皆さんも授業中などに寝てしまって少しして起きたら急に頭が冴えて集中できたなんてこと経験したことありませんか?その状況を強制的に作り出すイメージです。
昼寝を2度していたというと驚かれることもあるのですが、
合計30分昼寝することでそれ以外の13~14時間頭が冴えた状態で勉強できるならば、断然おすすめです。
量と質は二者択一ではなく、共存可能だ
ここまで長々と読んでくださった方はありがとうございました。
中盤にも触れましたが、量をこなし、改善を重ねていくと自然と質はついてます。
なので、高い質で、大量にこなせるようになって、生産性を最大化しましょう。
それでは!